学校が水筒を持ち込み禁止にしている理由が根深い
熱中症がこれだけ騒がれているのに、いまだに水筒の持ち込みを禁止にしている学校があります。「子どもを殺す気か?」と親としては思ってしまいますよね。
どうして、水筒の持ち込みを禁止にしているのでしょうか?
調べてみると、今の学校を取り巻く根深い理由がありました。
いたずらで子どもが死ぬ可能性があるから
学校が水筒を持ち込み禁止にしている理由は異物混入のリスクです。
友達の水筒に何かを混ぜる子がいないとも限りません。
- いじめられた復讐で
- ちょっとしたイタズラ心で
- こっちのほうがおいしくなると思って
子供がクラスメートの水筒に何かを入れる理由はいろいろあります。
どんな理由であれ、口に入れるものは大変な事態を招くことがあります。
例えば、アレルギーがある子の場合は命に関わることだってあり得ます。
「お腹を壊す」程度のことは誰にだって起こりえます。
学校で児童全員分の水筒を管理するのは不可能
そんなことが起こらないように学校で水筒を管理すればイイのではないかと思うかもしれませんが、児童全員分の水筒を管理することなど現実的ではありません。
先生1人にクラス30人なら、1人で30本の水筒。
授業中は先生の目の届くところに置いておけても、休み時間、掃除の時間、体育などで移動するときなど一人の先生が全員分(30本)に目を光らせておくことはできません。
「カギの掛けられるロッカーを用意して、そこに入れておく」も非現実的。
予算的に「カギの掛けられるロッカー」を全員分も用意するのは大変ですし、仮に鍵の掛けられるロッカーを学校が用意しても、全員がその中にちゃんと入れるとは限りません。
そもそも、全員分の水筒を学校がちゃんと管理しようと思うと、好きなときに水筒を飲めなくなってしまいます。それでは、熱中症対策の意味がないですよね。
かといって、自己責任ですべてを子ども任せにすることもできません。イタズラのつもりだったのに、友達が亡くなってしまうこともあるからです。
水筒に虫が入ったら、イジメだ!と騒ぐ親がいるから
理由は他にもあります。
学校には草木があるので、虫が必ずいます。
小さな虫が水筒の飲み口から入ってしまうということだって十分に考えられます。
これも学校としては防ぎようがありません。
- 「水筒を飲もうと思ったら、中に虫が入っていた!イジメだ!」
- 「ちゃんと飲み口は閉めていたと子どもが言っている」
- 「あきらかにイジメじゃないか!犯人をつかまえろ!」
そう、親に言われても、学校としてはどうしようもありません。
もちろんイジメの可能性もあり、そうだとするなら対応しなければなりませんが、虫が入ったのか、誰かに入れられたのかなんて見ている人がいなければわかりません。
「学校は最悪の事態を想定して対応すべき」なんて言い出されたら、水筒に虫が入るたびに、イジメだと想定して何らかの対応をしなければならなくなってしまいます。
『あー、もう、水筒禁止にしちゃえ!』となりそうですよね。
水筒持ち込みOKの学校がある理由は?
そうは言っても、「水筒持ち込みOK」の学校もありますよね。
何が違うのでしょうか?
ここからは想像ですが、違いは何かあったときに想定される保護者のクレーム度ではないでしょうか。虫が入るくらい仕方ないと思う保護者が多ければ、水筒OKにしてるみたいな。
異物混入に関しては自己責任。「学校は注意を促すが、責任は取れない」を保護者が受け入れれば水筒の持ち込みがOKのような気がします。
普段からアレコレと保護者からのクレームが多いような学校は、自己防衛から水筒の持ち込みを禁止にし、何かあってもクレームが少ない学校は水筒OKにしてるのではないでしょうか。
あくまで推測ですが参考まで。
PR
関連ページ
- 学芸会、音楽会のパンフレットに出演時間が記載されていない理由
- 子どもの学芸会や音楽会のパンフレットを見て、「おやっ?」と思ったことはありませんか。「一番大事な出演時間が記載されてない」と。「なんで、時間が載ってないんだよ…」なんてイライラしても仕方ありません。載せられない理由があるのです。
- 学級崩壊のクラスが増えている理由
- 授業中に教室内を走り回る子や席についていない子がいるといった学級崩壊のクラスが増えているという話を聞くかと思います。このウラ事情を説明したいと思います。