私立小、国立小に通っている小学生の割合(地域別)
「お受験」という言葉が一般的になってきましたが、小学校受験をして私立(または国立)の小学校に通っている人はどのぐらいいるのでしょうか。文科省のデータで調べてみました。
全国で1.8%、東京都では4.9%
文部科学省の学校基本調査(平成28年)によると、全国の小学生のうち私立または国立に通っている子の割合は1.8%です。98%以上が公立小というわけです。
平成28年度には全国で小学生が約648万人(1学年100万人が目安)で、そのうち私立小学校に通っている子は約7.7万人、国立小に通っている子は3.9万人です。
男女別にみると、女子のほうが私立小または国立小に通っている子の割合が高く、男子1.6%に対し、女子は2.0%となっています。
また、地域差が大きいのも特徴。
都道府県別で最も私立小または国立小に通っている子の割合が高いのは奈良県で5.05%。
ちょっと意外ですよね。
次いで高いのは東京都の4.87%です。
全体として高い県と低い県に分かれる傾向にあり、2%以上となっているのは9都府県。
私立小または国立小に通っている子の割合が高い都道府県
順位 | 都道府県名 | 私立・国立小学生の割合 |
---|---|---|
1位 | 奈良県 | 5.05% |
2位 | 東京都 | 4.87% |
3位 | 京都府 | 4.24% |
4位 | 山梨県 | 3.72% |
5位 | 徳島県 | 2.92% |
6位 | 高知県 | 2.83% |
7位 | 神奈川県 | 2.54% |
8位 | 和歌山県 | 2.47% |
9位 | 香川県 | 2.00% |
10位 | 広島 | 1.99% |
(データ出所:文部科学省「学校基本調査(平成28年)」より作成)
東京都、京都府は高いのですが、大阪府は1.91%と全国平均並みとなっています。
山梨県、徳島県、高知県など意外な県が高いのも特徴です。
主な都道府県の私立小または国立小に通っている子の割合
都道府県 | 計 | 男子 | 女子 |
---|---|---|---|
東京都 | 4.87% | 4.05% | 5.73% |
神奈川県 | 2.54% | 2.02% | 3.09% |
埼玉県 | 0.75% | 0.72% | 0.77% |
千葉県 | 1.23% | 1.11% | 1.37% |
愛知県 | 0.68% | 0.58% | 0.78% |
京都府 | 4.24% | 3.86% | 4.64% |
大阪府 | 1.91% | 1.70% | 2.13% |
兵庫県 | 1.54% | 1.17% | 1.92% |
福岡県 | 1.38% | 1.14% | 1.63% |
北海道 | 0.72% | 0.70% | 0.73% |
(全国平均) | 1.80% | 1.60% | 2.01% |
(データ出所:文部科学省「学校基本調査(平成28年)」より作成)
東京都の女子は5.73%と高く、20人に1人以上は私立小に通っていることになります。