意外と高い勉強が好きな小学生の割合
勉強が好きな子なんて頭のいいごく一部の限られた子だけと大人は思ってしまいがちですが、実はそうでもありません。
文部科学省が行っている全国学力調査での質問に、国語と算数の勉強が好きかを聞いているものがあるのですが、好きという子の割合が意外と高いのです。
国語、算数とも半数以上が好き
この調査は小学校6年生を対象に行っているものです。
質問は、「国語(算数)についてどのように思っていますか」というもの。
「国語(算数)の勉強は好きだ」
- あてはまる
- どちらかといえば、あてはまる
- どちらかといえば、あてはまらない
- あてはまらない
の選択肢から選ぶようになっています。
平成28年度の回答結果は下記の通り。
勉強は好きですか?
勉強が好き | 国語 | 算数 |
---|---|---|
あてはまる | 23.9% | 38.8% |
どちらかといえば、あてはまる | 34.6% | 27.3% |
(以上の合計) | 58.5% | 66.1% |
どちらかといえば、あてはまらない | 26.1% | 19.1% |
あてはまらない | 15.1% | 14.5% |
(出所:文部科学省「全国学力調査(質問紙 H28年)」)
国語、算数とも「あてはまる」と「どちらかといえば、あてはまる」の合計が5割を超え、2人1人以上の小学生が勉強が好きと答えています。
特に算数が意外に高いですよね。
国語よりも「好き」な子の割合が高く、6割以上となっています。
でも、算数がニガテな子は多いですよね。
どうしてでしょう?
小学生は好きと得意が結びつかない
大人にとって好きなことは得意なことでもありますが、小学生は好きだからと言って得意だとは限りません。得意か苦手かは関係なく好き嫌いがあるのが小学生です。
これが大人になるにつれ、好きなものでも苦手なものはキライになっていくので、自然と得意なものしか好きなこととして残らないだけなのです。
なので、小学生に対し好きだから得意と決めつけるのは禁物です。そう決めつけることでキライになってしまうことがあるからです。
好きな気持ちを持っているうちに得意科目にしてしまう。
小学生に対しては、そのように接するのがイイのかもしれません。